はじめに
保育園と家庭で、子どもがまるで別人のように見えることはありませんか?
園ではしっかりしているのに、家では甘えん坊。
元保育士ママとして働き、さらに子育てをする中で「子どもって環境によってこんなに違うんだ」と実感しました。
今回は、園での子どもの姿と家庭での姿の違い、そして親としてどう受け止めればいいかをお話しします。
園ではぐっと頑張る子どもたち
保育園では、子どもたちは毎日さまざまなことに挑戦しています。

- 苦手な野菜にチャレンジして食べる
- 友達と一緒に遊びを楽しむ
- 先生に見守られながら新しいことを学ぶ
私が担当していた2歳児クラスでも、苦手な野菜をなかなか食べられなかった子がいました。
スプーンを電車に見立てて「シュッシュポッポー!」と声をかけると、嫌そうな顔をしていた子が、列車が大好きだったことで一口パクリ。
すると、隣の子もそれを見て「ぼくも!」と頑張って食べたことがありました。
園では「頑張る姿」がたくさん見られるのです。
家だからこそ見せる甘えの姿
一方で、家庭ではまるで別人のように甘える子も多いです。
例えば長男は、登園時は涙を見せながらも園では友達と楽しく遊び、苦手な野菜も頑張って食べていました。
でも帰宅すると「ママ、一緒に寝よう」「遊ぼう!」と甘えん坊全開。

また、私が担当した園児の中にも、お迎えに来たお母さんを見つけるとドアをドンドン叩いてはしゃいだり、先生との会話を遮って「ママ!早く!」と自分を見てほしがる子がたくさんいました。
家庭は子どもにとって安心できる場所だからこそ、「甘えたい」「わがままを言いたい」という気持ちが出てくるのです。
親も無理をしない工夫が大切
園で頑張っている分、家庭で甘えるのは自然なこと。
だからといって、毎日すべてを受け入れるのは親にとって負担が大きいですよね。
「完璧にしなきゃ」と思わず、無理をしない工夫が必要です。
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大事なのは「メリハリ」をつけること。
- 譲れないラインは決めておく
- 「今日はいいけど明日はダメ」とコロコロ変えない
- 時には「今日だけ特別だよ」と受け入れる
子どもは「ここまではいい」「ここからはダメ」と分かると安心します。
逆にその基準がブレると混乱してしまいます。
まとめ

保育園で子どもたちは本当にたくさん頑張っています。
そして家庭では、頑張ってきた分の甘えを安心して出せるのです。
親も毎日完璧に受け止める必要はありません。
「甘えを認める」「譲れないラインを決める」そのバランスを取りながら、子どもの気持ちを受け止めていけたら十分です。
園での頑張りを認め、家庭では安心して甘えられる時間をつくること――
それが、子どもの心の成長につながっていくのだと思います。


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